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編集後記
編者
pp.50
発行日 1950年3月1日
Published Date 1950/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541200114
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病院に関する各方面の研究が漸く進んで来ましたので,本誌も段々と具体的な問題についての貴重な原稿を掲載させて頂くことが出来るようになり,直接皆様の御役に立てるようになつて来たのではないかと思つています。
米国の各種調査団の勧告は非常に示唆に富んだものですから,熟読百考を要するものでせう。栗山先生の瑣談はいつもながら先生独特の風格のある玉稿で,病院を愛する御心情の発露と拝読させて頂けると思います。村松先生の精神衛生の問題は,従来日本の病院に欠けて居つた大きな欠点で,是非取上げなければならない問題で,御研究願わなければならぬのでせう。医療の中心機関である病院は,医学を従横に活用すべきでせう。守屋氏の收入記録の研究は,計画経理こそ病院の積極的運営の基礎事務であるという課題。厚生省では遅ればせながら模範病院建築の設計に取かゝつていますが,その委員である小林氏からうん蓄を傾けた御投稿をして頂いていることは幸いと思います。木谷氏,の実際面の経験も各方面の御参考になることと信じます。広く各種の問題を取上げて行きたいと編集室一同常に努力している積りです,更に一層の読者の御協力をお願い致します。
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