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病院齒科の基本問題(3)
高木 圭二郞
1
1厚生醫務局
pp.18-23
発行日 1951年6月1日
Published Date 1951/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541200334
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以上私は病院齒科の診療組織が,如何なる形態に組織されることが,最も合目的であるかということについて,記載した。そして5つの診療部門のそれぞれに,優れた技能を有する有能な齒科醫師を配して,診療を實施することが,適正齒科診療の實現の面からみて,望ましいことゝ思う。しかし,病院の現實は,全てが早急に,この實現を許容すべくもないであろう。從つて,病院の實情に應じて,適宜取捨されるべきであることはいうまでもないが,齒科の診療組織の基本的な考えは常に,こゝに置かれなければならないと思う。なお,病理學的,細菌學的,生化學的,諸檢査其他は,病院が線合的な檢査施設を持つているのであるから,口腔院理科のようなものを,特別に,診療組織中に設ける必要はないであろう。必要に應じて,それらの施設を利用すればよい。
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