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編集後記
編者
pp.50
発行日 1950年4月1日
Published Date 1950/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541200133
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「病院」も各方面の御協力によつて順調な発展の途をたどつて参りました。皆様の御期待にそうべく,ここいらで編集の上でも飛躍をとげようと努力いたしております。本号は思いきつて投稿原稿にページをさいてみました。いつもの号と執筆者の顔ぶれのかわつているのも清新な感じをあたえることと思います。「病院」の窓はあかるく各方面に開放されておりますから,御意見のある方はどしどし率直な声を反映していただきたく思います。それによつて「病院」はさらに現実・具体的な問題をとらえて発展してゆくコースをとりたく思います。第1巻の頃にくらべると第2巻に入つてから,問題が総論を卒業して各論的に掘り下げられていることを痛感いたします。
巻頭には橋本先生のアメリカ見聞記をいただきました。先生らしいフレキシビリテイのある感受性にうけとられた病院問題の数々——それは目下日本においても最も焦点となつている事柄であると信じます——が明快に論じられております。日本の病院問題の今後に示唆するところ多大で,熟読を御願したい一文です。病院管理を論する者がその名を没することの出来ないMacEachernにも親しく会つて意見を交換して来られた御土産の一つが本誌にのせた箸名です。
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