連載 アーキテクチャー 第229回
特別養護老人ホーム 第二天神の杜
岩﨑 直子
1
1株式会社 ゆう建築設計事務所 福祉設計室
pp.88-94
発行日 2014年2月1日
Published Date 2014/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541102705
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■はじめに─私たちの設計スタイル
ここ数年弊社では,特養設計に力をいれて取り組んでいる.ユニット型特養の設計から建物の完成までの間,数年の時間をかけて,あらゆる視点から打合せを重ねるのだが,「こういうケアがしたい」ということがはっきりしていればしているほど,コンセプトのはっきりした筋の通った建物をつくることができるということを実感している.
計画の中では,あらゆることを取捨選択していくが,「こういうケアをしたい」というコンセプトに立ち戻って考える.介護の仕方や,建築のつくり方は,各々異なっていて,どれが正解であるとは簡単にはいえない.そこで,私たちは事業主の方々と繰り返し話す中で,それぞれの特養のコンセプトを一緒に考えつくり上げてきた.
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