特集 医療計画はこう変わる
National Databaseを用いた医療計画のための評価指標
藤森 研司
1
1北海道大学病院 地域医療指導医支援センター
キーワード:
医療計画
,
電子レセプト
,
National Database
,
医療提供体制
,
受療動向
Keyword:
医療計画
,
電子レセプト
,
National Database
,
医療提供体制
,
受療動向
pp.700-704
発行日 2013年9月1日
Published Date 2013/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541102608
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平成25(2013)年度から第6次の地域医療計画が始まった.今回の計画は今までの計画とは方法論が大きく異なり,具体的な数値目標を策定し,施策を実行して何らかの方法でモニターし,さらに改善を繰り返す.すなわちPDCAサイクルを回すものである.
残念ながらそのための準備期間が十分とは言えず,各都道府県が新たに策定した地域医療計画は従前の範囲を出ないものが多いようである.その理由として,厚生労働省が案として示した各指標の意味について行政の担当者に十分な経験がないこと,各指標から具体的な医療のイメージを持つことが難しいこと,数値に基づく具体的な医療計画づくりに慣れていないことなどが考えられるが,確かに施設届や患者調査のデータの意味を行政の担当者が理解するには,相当な時間を要するであろう.
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