連載 診療情報管理の最前線・7
医師と診療情報管理
髙橋 長裕
1
1千葉市青葉看護専門学校
pp.395-397
発行日 2013年5月1日
Published Date 2013/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541102526
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筆者が診療情報管理士の資格を取得したのは2005年,千葉市立青葉病院に副院長として勤務していた時である.当時,同病院には非常勤職員の診療情報管理士が1人いるのみで,しかも家庭の事情でいつ辞めるかわからないという状況であった.何とか常勤の資格者を確保したかったのだが,自治体病院の人事は現場からの声がなかなか担当部局に伝わりにくい.診療情報管理士の常勤化は実現せず,それならばいっそ自分で診療情報管理士の資格を取ろうと考え,1年間の通信教育に挑戦したのである.
ICD10による病名コーディングについては,かつて勤務していた施設では退院サマリーの病名欄に自分で病名コードを付すよう担当医に義務づけられていたこともあり,ある程度の知識はあった.しかし,体系的に勉強するのは初めての経験で,特に自分の専門と関係の薄い分野では多分に面食らうところがあったが,医療全般についておさらいになる部分が多くあり,大変勉強になったというのが正直な印象である.
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