連載 アンケートが現場を変える―短期集中型業務改善・2
アンケートのねらい
阪本 研一
1
1美濃市立美濃病院
pp.399-401
発行日 2013年5月1日
Published Date 2013/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541102527
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前回,美濃市立美濃病院(以下,当院)は2003年6月の新築移転に際して特別な診療方針の転換はなく,移転前6か月の時点でも具体的な業務改善策が検討されていなかったことを説明した.
2003年1月に当院へ赴任した筆者は,病院の内外環境と移転への準備状況を徐々に理解するにつれて,「移転に際して職員は変化を求めていないのか?」という素朴な疑問を持つに至った.仮に,旧病院と全く同じ内容の診療を新病院で展開するとしても,新病院に対する市民の期待は大きく,少なくとも移転直後には患者数の自然増が予測される.ほぼすべてが新規購入された医療機器と,医師も含めてほとんどの職員が使用経験のないオーダリングシステムを用いて,診療を円滑に行うことができるかどうかが危惧された.
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