特集 検証“同時改定”診療・介護報酬
巻頭言
猪口 雄二
1
1医療法人財団 寿康会
pp.861
発行日 2012年11月1日
Published Date 2012/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541102388
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平成24年は6年に1回の診療報酬・介護報酬同時改定の年であった.当然改定のテーマは,医療機関連携,医療・介護の連携となるところであるが,それ以前に今回の改定には大きな流れが存在している.それは,「社会保障と税の一体改革」に盛り込まれた,「医療・介護に係る長期推計(主にサービス提供体制改革に係る改革について)」が柱になっていることである.この長期推計・シミュレーションは,超高齢社会のピークとも言える2025(平成37年)年に向けて医療・介護提供体制を整備してゆく,というものであり,その工程表も発表されている.このことは今回の改定だけではなく,次回以降もこの改革方針に沿って報酬改定が行われることを意味している.
そこで,本特集では,今後の改革の羅針盤ともなる「医療・介護に係る長期推計」(医療・介護のシミュレーション)の概要・今後の方向性について,また,平成24年度診療報酬改定・介護報酬改定が何を目指しているのか,その概要と今後について,それぞれ厚生労働省担当官に執筆依頼した.また,「DPCの制度改正と今後の方向性」「中小病院に対する影響」「診療報酬改定影響度調査」「精神科病院に対する影響」「老人保健施設に対する影響」などを,関連委員会,関連団体の担当者に執筆依頼した.
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