特集 検証 平成20年度診療報酬改定
巻頭言
猪口 雄二
1
1寿康会病院
pp.1045
発行日 2008年12月1日
Published Date 2008/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541101339
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日本の診療報酬は2年に1度改定される.その改定内容は,その時の医療情勢や医療機関の経営状況を反映させるが,改定の基本は「社会保険審議会,医療部会・医療保険部会」にて決定され,中医協はその方針に従って「診療報酬改定を具体化する」ことが役割とされている.
今回の改定の根幹には,産科・小児科等の医師不足や医療崩壊が現実化している状況より,これらの急性期医療に傾斜配分されることが基本とされていた.そして,その財源として,「再診料引き下げ」が行われると言われていた.一方,今回は「後期高齢者医療制度」の開始と同時改定であり,高齢者に相応しい診療報酬制度を創設することが中医協の役割でもあった.
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