特集 病院と学生教育―地域で育てる医療人
地域における多職種学生実習
吉村 学
1
1揖斐郡北西部地域医療センター 山びこの郷
キーワード:
多職種間連携教育
,
シャドーイング
,
ごちゃまぜ
,
参加型実習
,
フィードバック
Keyword:
多職種間連携教育
,
シャドーイング
,
ごちゃまぜ
,
参加型実習
,
フィードバック
pp.627-630
発行日 2012年8月1日
Published Date 2012/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541102326
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
本稿では,揖斐郡北西部地域医療センター「山びこの郷」(以下,当センター)において実践している多職種学生教育の取り組みを具体的に紹介する.1998年に開設された当センターは診療所と介護老人保健施設(以下,老健)からなる複合施設で,少子高齢化の進む過疎地域における地域医療の拠点として,地域包括ケアを提供している.また,当初より医学生・研修医教育を地域の中で行っており,その受け入れは開設から14年間で600人を超えている.
地元の理学療法士養成機関や看護大学,介護福祉士の専門学校からの実習生受け入れも積極的に行う中で,多職種間連携教育(Interprofessional Education,以下,IPE)について興味を持つようになり,同様の問題意識を持っていた理学療法士らと本格的に教育に取り組むようになった1).現在までに取り組んできた具体的な教育方法を表1に示す.また,表2はIPEを実践するうえで心がけている項目である.これらについて,詳しく述べていきたい.
Copyright © 2012, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.