グラフ
ICTが創る遠隔医療―信州大学医学部附属病院 総合遠隔診療室
pp.249-252
発行日 2012年4月1日
Published Date 2012/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541102235
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信州大学医学部附属病院(以下,信州大学病院)で遠隔診療の試みが始まったのは1990年頃.CTやMRIの爆発的な普及に対し,画像診断の経験を十分積んだ医師はまだ少なく,信州大学病院には周辺の病院からしばしば読影依頼が郵送されていた.しかし,中には緊急性の高いケースもある.そこで迅速に画像をやり取りできるよう,信州大学のキャンパス間を結ぶ無線ネットワーク「SUNS」を用いて,長野赤十字病院とつないだのがきっかけだ.
それから約20年,ITと情報通信のインフラ整備は目覚しい速度で発展を遂げ,スマートフォンに代表される高性能な情報端末を誰もが携帯する時代となった.ICT(Information and Com-munication Technology:情報通信技術)で,医療はどう変わるのか.同病院の取り組みを紹介したい.
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