特集 患者の医療情報探索
―【事例:患者図書室】―国立病院機構関門医療センター「健康応援図書館」
佐栁 進
1
,
高田 智子
2
,
櫻井 優子
3
1国立病院機構関門医療センター
2国立病院機構関門医療センター ICU
3国立病院機構関門医療センター 図書館
キーワード:
患者図書室
,
病院ボランティア
,
学習処方箋
,
協働の医療
Keyword:
患者図書室
,
病院ボランティア
,
学習処方箋
,
協働の医療
pp.298-301
発行日 2012年4月1日
Published Date 2012/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541102246
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■患者向け図書サービスの歩み
今日,医療の対象は生活習慣が大なり小なり関わる疾病群が大半を占めている.その克服には患者自ら疾病の自己管理や重症化の防止に努めることが最も効果的であり,必要な医学・医療についての正しい知識を持つことが求められている.
関門医療センターにおける患者向け図書サービスは,2004年1月に病院ボランティアが一般図書を提供する「ひまわり文庫」を開設したことに始まった.このボランティア活動は大変に好評を博し,患者には入院期間中に読書に対する強い関心があることがわかった.これを踏まえて2007年6月に,当センターは病気や医療等に関する一般向けのわかりやすい図書(以下,健康図書)250冊を揃えて「健康図書室」を開設し,入院期間中を利用した患者教育のモデル的試行を始めた.
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