連載 臨床倫理コンサルテーション・9
臨床倫理コンサルテーションの方法(3)―分析・検討④
瀧本 禎之
1,2
1東京大学医学部附属病院 患者相談・臨床倫理センター
2東京大学医学部附属病院 心療内科
pp.64-66
発行日 2012年1月1日
Published Date 2012/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541102184
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当センターで使用している「東大病院臨床倫理コンサルテーションシート」(表)では,「患者氏名・年齢・性別・ID」「依頼理由」「情報提供者・情報取得先」「医学的適応」「治療者の意向」「患者の意向」「判断能力」「QOL」「家族の意向/家族構成/キーパーソン」「周囲の状況/その他」「法的観点」の欄にそれぞれ情報を記入する.次いで「分析/評価」にて倫理的検討を行い,「介入計画」にて法的観点も含めてどのように現場へ介入するかを決定した後,「推奨内容」で依頼者への回答を記載する.前回から引き続き,今回は「QOL」以下の項目を見ていくと共に,「分析・評価」において使用される医療倫理の基本原則について解説する.
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