連載 臨床倫理コンサルテーション・5
臨床倫理コンサルテーションの方法(2)―ケースコンサルテーションの手順
瀧本 禎之
1,2
1東京大学医学部附属病院 患者相談・臨床倫理センター
2東京大学医学部附属病院 心療内科
pp.692-693
発行日 2011年9月1日
Published Date 2011/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541102092
- 有料閲覧
- 文献概要
医療現場において価値問題の対立が生じた場合,倫理コンサルタントのもとに医療者からコンサルテーション依頼が寄せられることになる.このような臨床倫理コンサルテーションは,ケースコンサルテーションと呼ばれる.その他,医療施設の倫理に関するポリシーや方針の検討などの依頼も,広義の臨床倫理コンサルテーションに該当する.本稿では,個別のケースに対する臨床倫理コンサルテーション(ケースコンサルテーション)の手順について解説する.
ケースコンサルテーションはまず依頼内容の確認から始まる.次に,依頼内容を基に,情報収集を行う.得られた情報から問題の分析を行い,その結果に応じて介入方法を検討する.以下にその詳細を見ていく.
Copyright © 2011, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.