特集 何を目指すチーム医療
―【各専門職の裁量権・業務拡大に対する意見】―日本薬剤師会
土屋 文人
1
1社団法人 日本薬剤師会
キーワード:
病院薬剤師
,
薬局薬剤師
,
院外処方
,
後発品
Keyword:
病院薬剤師
,
薬局薬剤師
,
院外処方
,
後発品
pp.940-942
発行日 2011年12月1日
Published Date 2011/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541102156
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近年,医療の質・安全の向上に対して国民の意識が高まる状況の下で,医療の高度化・複雑化に伴う業務の増大は目を見張るものがある.これらの状況に対応するため,多種多様のメディカルスタッフがそれぞれの専門領域を確立しつつ,お互いに協力し合いながら患者中心の医療を実行するという,「チーム医療」の概念が定着しつつある.医薬品の専門家としての薬剤師の業務も,この環境の変化に応じて,大きく変革している.以前は薬剤部にこもっていた薬剤師が病棟で患者と積極的な関わりを持つようになり,病棟に薬剤師が常駐している施設も増加しつつある.一方,国の後発品使用推進策を受け,保険薬局では患者との相談の下,後発品に変更することが定着しつつある.
本稿においては,薬剤師の業務拡大の実態にふれながら,適正な薬物療法の確保のために,また多職種協働というチーム医療における,薬剤師の果たすべき役割について述べることとする.
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