特集 病院経営から考える医薬分業
事例
小児科を中心に院内処方に対応し続ける病院として
渡辺 美保子
1
1公益財団法人星総合病院
キーワード:
院内処方
,
小児科
,
病院薬剤師
,
薬剤管理
,
院内外来処方箋発行率
Keyword:
院内処方
,
小児科
,
病院薬剤師
,
薬剤管理
,
院内外来処方箋発行率
pp.711-714
発行日 2023年8月1日
Published Date 2023/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541211994
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■病院史と病院機能
1925(大正14)年3月に福島県の県中地域に位置する郡山駅前に星医院を創設し,間もなく100年を迎える.創始者である初代理事長には「『夜往診した患者さんが昼間は他の病院に行っているとしても,夜だけでも助けになれば』と夜中でも鞄ひとつ自転車に載せて,7km先まで往診に出かけて行った」というエピソードがあり,『おらが病院』として地域から必要とされる存在であり続けるために,総合病院や精神科病院,保健師看護師教育を担う学校等を創設した2代目理事長,そして,認知症や在宅医療,子ども事業や感染対策事業など社会情勢を先見し事業開発を行ってきた現理事長に至るまで,途切れることなく法人の事業目的である地域貢献の実現に奮闘し続ける組織である.
公益財団法人のうち星総合病院(以下,当院)は,県中地域の基幹病院として急性期および高度医療を担い,かかりつけ医等と連携し地域医療の充実を図る430床,33診療科を有する地域医療支援病院である.また,地域に必要とされる人材育成分野として,基幹型臨床研修教育機関,看護師特定行為研修指定研修機関,感染管理認定看護師教育課程機関等を運営している.
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