連載 医療ソーシャルワーカーの働きを検証する・64
小児脳脊髄腫瘍患者と家族への支援におけるMSWの役割
御牧 由子
1,2
1埼玉医科大学国際医療センター がん相談支援センター
2埼玉医科大学国際医療センター 総合相談センター
pp.958-961
発行日 2011年12月1日
Published Date 2011/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541102160
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小児脳脊髄腫瘍は小児固形腫瘍のなかでは最も頻度が高く,かつ死亡率や後遺症の発生率も高い疾患である.当院では開院時より小児脳脊髄腫瘍を専門とする診療部門を設置し,手術,放射線治療,化学療法による集学的な治療を展開している.また,患児および家族が遭遇する多彩な心理社会的課題に対応するため,多職種によるチームアプローチを実践している.
2007年4月~2009年3月の3年間にMSWが相談支援を行った101症例を振り返り,小児脳脊髄腫瘍患者と家族の療養生活のニーズとその支援について考察し,MSWの役割について検討する.
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