特集 人口減少の衝撃 社会・病院はどう備えるか
現代山村の現状と医療・病院
大野 晃
1,2,3
1長野大学環境ツーリズム学部
2札幌学院大学
3高知大学
キーワード:
限界集落
,
高齢者
,
ライフミニマム
,
山の駅
Keyword:
限界集落
,
高齢者
,
ライフミニマム
,
山の駅
pp.609-612
発行日 2011年8月1日
Published Date 2011/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541102068
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■はじめに
地域間格差と現代山村
人口,戸数の激減と高齢化の進行で限界集落が増加しているわが国の農山漁村(離島を含む)は,いま崩壊の危機にある.これは農工間格差にみる産業構造内部の歪みが地域社会に投影され,大都市と農山漁村との間における地域間格差の拡大により結果されたものである.この格差は,賃金の格差をはじめ医療・福祉,教育・文化等,人間のトータルな社会生活に及び,その格差は年々拡大している.
本稿では,現代山村の「人口減少」がいかなる状況にあり,その実態が「医療・病院」にどのような問題を投げかけているのかを考察する.
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