特集 本格到来するDPC時代
DPC制度の展開―調整係数から新たな機能評価係数へ
迫井 正深
1
1厚生労働省 保険局医療課
キーワード:
DPC
,
診療報酬制度
,
包括払い
Keyword:
DPC
,
診療報酬制度
,
包括払い
pp.670-675
発行日 2010年9月1日
Published Date 2010/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541101769
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平成15年度に特定機能病院82施設で開始されたDPC制度注1)はその後,対象施設が順次拡充され,平成22年7月の時点で1,391病院,病床数にして45.9万病床がDPC制度の包括算定対象となっている.わが国の一般病床に占める割合も50.4%と半数を突破するなど,急性期入院医療に関する診療報酬評価の中心的な枠組みに成長してきたと言っても過言ではない(図1).
制度発足から7年を経た今回の平成22年診療報酬改定では,調整係数の機能評価係数への置き換えというDPC制度導入後では初の大きな制度改革に着手することとなった.本稿では,これらの取組みの経緯や具体的な内容,そして今後の課題等を中心にまとめた.
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