連載 医療動向フォーラム
■DPCの今後を予測する・6
調整係数廃止と新たな機能評価係数(1)―調整係数の問題点の本質
高橋 泰
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1国際医療福祉大学医療経営管理学科
pp.82-83
発行日 2008年1月1日
Published Date 2008/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541101106
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厚生労働省は,2007年8月6日に開催した中医協の診療報酬調査専門組織・DPC評価分科会で,同省保険局の原 徳壽医療課長は,「調整係数」を廃止する意向を示した.調整係数の廃止によって減収となる病院では経営への影響が大きく,複数の委員から「一気に廃止されたら多くの病院がつぶれる」との意見が出された.また,厚労省の原課長は,調整係数の廃止に向けて「新たな機能評価係数」を設定する可能性を示唆した.
〔2007年8月7日CB(Career Brain)ニュースよりの抜粋〕
調整係数の廃止と新たな機能評価係数の設定は,今後数十年にわたる急性期医療のあり方に決定的な影響を及ぼす大きな問題である.今月号では,調整係数とはどのようなものであるか,また調整係数の問題点の本質について解説する.
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