連載 医療動向フォーラム
■DPCの今後を予測する・7
調整係数廃止と新たな機能評価係数(2)―新機能係数のあるべき姿
高橋 泰
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1国際医療福祉大学医療経営管理学科
pp.180-181
発行日 2008年2月1日
Published Date 2008/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541101128
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大学病院本院や県立中央病院などの地域の中核病院では,高度医療や救急医療を行うために必要な診断治療機器を整備する,あるいは高度先進医療,救命救急医療,教育などの実施するためにあらかじめより多くの専門医や看護師など配置しておく必要のあるなどの「(高度・救急医療を行うために必要な)追加的コスト」が発生する.この追加的コストの病院間の格差を補正するのが調整係数の本来あるべき姿であろう.
調整係数が廃止される時が,追加的コストを補正する千載一遇の好機であり,この時,設定される新医療機能係数をうまく設定することにより,現在の診療報酬の歪みのかなりの部分を補正できそうであると先月号で述べた.今月号では,新機能評価係数のあるべき姿について考えてみたい.
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