特集 災害と病院
災害医療に協力する地域ボランティア活動のあり方
沢野 次郎
1
1災害救援ボランティア推進委員会
キーワード:
災害ボランティア
,
災害医療
,
JR福知山線脱線事故
,
ボランティアの安全衛生
,
病院ボランティア
Keyword:
災害ボランティア
,
災害医療
,
JR福知山線脱線事故
,
ボランティアの安全衛生
,
病院ボランティア
pp.457-459
発行日 2010年6月1日
Published Date 2010/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541101712
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筆者の専門分野は,災害ボランティア活動論である.阪神・淡路大震災以後,災害ボランティア活動は防災白書においても「防災において,もはやボランティアはなくてはならない主体となっている」1)と位置づけられ,災害ボランティア活動は社会的に広く認められる存在として発展してきている.災害ボランティア活動がここまで発展してきた時代的背景には,言うまでもなく国内外における自然災害の多発とそれへの対応,さらには今後の災害発生の危険性が挙げられる.いわば自然災害多発国日本において,災害ボランティア活動の構築は避けて通れない課題となっているのである.
本稿においては,一般の人があまり聞くことがない最近の災害ボランティア活動の傾向を簡単に紹介したうえで,災害医療と連携する地域の災害ボランティア活動のあり方について考察することにしたい.
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