特集 医療におけるソーシャル・ビジネスの展開
【事例】
難病児の遊びケア・おもちゃコンサルタント
多田 千尋
1,2
1特定非営利活動法人日本グッド・トイ委員会
2東京おもちゃ美術館
キーワード:
グッド・トイ
,
おもちゃコンサルタント
,
難病児の遊びケアボランティア事業
,
遊びのカロリー
,
「PLAY」の原則
Keyword:
グッド・トイ
,
おもちゃコンサルタント
,
難病児の遊びケアボランティア事業
,
遊びのカロリー
,
「PLAY」の原則
pp.190-191
発行日 2010年3月1日
Published Date 2010/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541101649
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- 文献概要
1988年に設立されたNPO法人日本グッド・トイ委員会は,優良玩具「グッド・トイ」の選考活動の実施と,おもちゃの専門家「おもちゃコンサルタント」の育成に努めている.当委員会は,全国に約4,000人のおもちゃコンサルタントとの共同作業で,新宿の廃校になった小学校を活用した「東京おもちゃ美術館」の運営を柱としながら,毎年「グッド・トイ」を選定し,その普及とおもちゃ文化向上の啓蒙活動を行っている.要するに「おもちゃコンサルタント」という「人」と「グッド・トイ」という「物」を最大限に活用した,社会的活動の展開を検討している団体である.
その社会的な活動の大きな1つとして「難病児の遊びケアボランティア事業」を掲げることができる.2000年から都立清瀬小児病院で,おもちゃコンサルタントの遊びケアボランティア活動を実施し,2003年より国立成育医療センターでおもちゃライブラリーの管理・運営,2006年度より順天堂大学病院で,2007年度からは神奈川県立子ども医療センター,中川の郷療育センターで,遊びケアのボランティア活動を推進している.2010年度からは,千葉大学医学部附属病院での展開を検討している.
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