特集 病院管理会計とBSCの効用
【事例】職員満足度とBSC
齋藤 哲哉
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1社会福祉法人恩賜財団済生会支部 福井県済生会病院 経営企画課
キーワード:
ES
,
CS
,
コミュニケーション
,
モチベーション
Keyword:
ES
,
CS
,
コミュニケーション
,
モチベーション
pp.129-132
発行日 2010年2月1日
Published Date 2010/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541101634
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福井県済生会病院は,1993年に新築移転してから16年が経過している.移転時の職員数は約500人だったが,現在では約1,200人を超える職員が働いており,職員数が約1,000人を超えた頃から,組織間の連携やベクトルの統一,さらには情報共有が難しくなってきた.職員の増加による弊害は,組織が目指す方向性の優先順位をも変えてしまうセクショナリズムである.自部署の利益や存続が目的となり,理念やバリュー(共通の価値観),患者への安心・安全がおざなりになるケースである.各部署の職員がそれぞれ優秀であっても,各部署が別々の方向で行動すれば,組織の壁をつくり,患者への価値提供が後回しになる恐れがある.さらに組織としての一貫性がなくなることで,組織が求めている相乗効果は生まれない.
医療環境が厳しい中で生き残るためには,現場で働く職員が組織の方向性を理解して行動し,組織が求める相乗効果という大きな力を生まなければならない.また現場で働く職員が考える力と実行する力をつけ,持続的な競争力を生むことも重要である.
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