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今月の特集1 検査でわかる二次性高血圧
内分泌性高血圧
Endocrine hypertension
佐藤 敦久
1,2
1国際医療福祉大学医学部腎臓内科
2国際医療福祉大学三田病院腎臓・高血圧内科
キーワード:
内分泌性高血圧
,
原発性アルドステロン症
,
PA
,
Cushing症候群
,
CS
,
褐色細胞腫
,
パラガングリオーマ
Keyword:
内分泌性高血圧
,
原発性アルドステロン症
,
PA
,
Cushing症候群
,
CS
,
褐色細胞腫
,
パラガングリオーマ
pp.130-138
発行日 2020年2月15日
Published Date 2020/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542202266
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Point
●内分泌性高血圧は代表的な二次性高血圧であり,内分泌器官からホルモンが過剰に分泌され高血圧を呈する.見逃して漫然と治療を行っていると,血管合併症が進行する.
●原発性アルドステロン症(PA)は頻度が高く,年齢,血圧が同等の本態性高血圧患者に比べ,脳心血管系の合併症が3〜5倍多いことが問題である.
●Cushing症候群(CS)はまず臨床症候から疑うが,高血圧,糖尿病(CSの非特異的症候)などの診察時に,本症の特異的症候を見逃さないようにすることが大切である.
●褐色細胞腫,パラガングリオーマは,遺伝子異常を認める例が30〜40%もあることが明らかにされた.常に悪性の可能性を考え治療をするが,悪性褐色細胞腫,パラガングリオーマの治療は極めて困難である.
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