特集 人材不足をどう打開するか
医師・看護師不足への対応策としての「短時間正社員制度」の可能性
高﨑 真一
1
1厚生労働省雇用均等・児童家庭局短時間・在宅労働課
pp.504-506
発行日 2008年6月1日
Published Date 2008/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541101207
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医療分野での人材不足が問題となり,特に医師・看護師不足は「病院医療崩壊」なる言葉が出現するほどとのことである.「とのことである」とは,私自身,厚生労働省の職員ではあるが,過去に医療行政にたずさわった経験は皆無で,その意味では一般国民と同じ立場で事態を承知しているに過ぎない.
他方,労働力対策には多少経験があり,現在はパート労働対策,ホームワーク対策を担当している.今後20年ほどの労働力人口を見通すと,人口減少下において1,000万人以上激減することが見込まれる中で,若者,高齢者,特に女性の活用により,減少は不可避としてもその幅を半減することが可能とされている.要は,今後熾烈化する人材争奪戦に勝利する秘訣は,「女性の活用」ということである.
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