特集 医療に求められるイノベーション
【イノベーションの実践】
福井愛育病院における病児保育の取り組み
石原 義紀
1
1福井愛育病院
pp.140-143
発行日 2008年2月1日
Published Date 2008/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541101119
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
病院の概要
福井愛育病院(http://www.fab.or.jp/)は福井市内に位置する小児科・産婦人科の専門病院である.1972年開設以来,県下唯一の周産期医療専門施設として,福井県におけるこの分野の最前線を担ってきた.病床数102床,常勤医師11名(小児科6名,産婦人科5名),非常勤医師16名(小児科12名,産婦人科4名),総職員数178名と決して規模は大きくないが,全国的にも非常にユニークな病院として,地域の信頼を得ているものと自負している(写真1).
2006年の当院の出生数は年間1,307例,小児科外来患者数は年間74,294例,小児科入院数は年間1,529例で,24時間,365日対応できる小児救急医療を続けている.隣接して福井循環器病院があり,心疾患を合併した妊婦や胎児診断で先天性心疾患の胎児を持つ妊婦も多く紹介されてくる.したがって,NICUには未熟児のほか,先天性心疾患を中心とした小児循環器疾患の新生児が多い.
Copyright © 2008, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.