連載 リレーエッセイ 医療の現場から
ソーシャルワーカーの「転院援助」
吉田 雅子
1
1順天堂大学医学部附属順天堂医院医療福祉相談室
pp.527
発行日 2007年6月1日
Published Date 2007/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100963
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ソーシャルワーカー(以下,SW)に,医師からの「転院先を探してください」という依頼が年々増えてきている.筆者が勤めている病院は特定機能病院であり,入院待機している患者さんも多数おられることから,高度な検査や治療などを終えた後は,次の療養先につなげる必要性が出てくる.
医師から転院援助の依頼があると,まずSWは医師から患者さんの病状,年齢,転院の目的といった情報を収集し,ご家族の方からSWに面接予約のための連絡を入れていただくことにしている.医師からの依頼だけで行動を開始しないのは,ご家族の意思を尊重したいからである.ご家族からSWに面接の予約の連絡が入り,転院の目的を念頭に(回復期リハビリテーション病院への転院は日数が限られているので,早めの対応が必要,など),面接日を調整する.
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