特集 派遣は人材確保に役立つか
非営利特定活動法人 MMC *Mie Medical Complex 卒後臨床研修センターの設立と医師確保の展望
足立 幸彦
1
,
安井 浩樹
2
,
楠 正人
2
Yukihiko Adachi
1
,
Hiroki Yasui
2
,
Masato Kusunoki
2
1三重大学医学部附属病院
2三重大学医学部附属病院臨床研修部
pp.986-988
発行日 2004年12月1日
Published Date 2004/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100934
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■三重県における地域医療と医師派遣の現状
三重県は,南北約200km,東西60km の南北に長い地形に約190万の人口を擁する.医療圏としては,北勢,中勢/伊賀,南勢/志摩,さらに南に続く東紀州の4つが存在する.各医療圏のほとんどの中核病院には三重大学医学部の各医局が派遣する形で従来は医師を供給してきた.
平成16年度に三重大学医学部附属病院(以下大学病院)が行った県内の主要関係病院に対するアンケートでも,関係病院勤務医師のうち882名が大学からの派遣医との回答が得られ,各医局への同様のアンケート調査においても910名の派遣を行っているとの回答を得た.一部アンケートの回答が集計に間に合わなかったケースを含めると,ほぼ一致する数と考えられた(学内資料).このことは,単に大学と地域の病院が医師の派遣,被派遣という関係以上に,密接な関係を示す数字といえる.
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