特集 動き始めた新医師臨床研修制度
研修医の指導・評価の実際と課題
堺 常雄
1
Tsuneo Sakai
1
1社会福祉法人聖隷福祉事業団総合病聖隷浜松病院
pp.736-740
発行日 2004年9月1日
Published Date 2004/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100883
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2004年の4月より36年ぶりの卒後臨床研修制度改革による研修がいよいよ始まった.この新制度は次のような点で評価される.
①努力義務であった研修が義務化された
②研修の到達目標が明確にされた
③研修病院への門戸が広げられた
④地域による医師養成へのかかわりが重要視された
⑤研修医が病院を選択する
しかし,研修医にとっては初めての経験であり,研修病院・指導医にとっても今までのシステムとは違ったものであり,臨床研修に対する考え方の変革を迫られることとなり,現場ではかなりの混乱も見られているのが実情である.今回の制度改革はいろいろな角度から捉えることができるが,ここでは臨床研修病院の研修システム,指導体制,臨床研修の評価を中心に述べてみたい.
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