特集 亜急性医療は存在し得るか
【事例】病床区分・届出
機能区分と地域のプラットホーム作り:一般病床(55床)
梶原 優
1
1医療法人弘仁会板倉病院
pp.1004-1005
発行日 2003年12月1日
Published Date 2003/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100713
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病床届出について
数次にわたる医療法改正により,医療提供体制の機能分化が行われてきたが,第4次医療法改正では,その他病床(126万9,000床)の機能分化が問われ,その結果,一般病床(急性期)と療養病床(慢性期)とに区分されることとなった.その当時の議論では,一般病床の人員配置基準,平均在院日数,療養環境等がどうあるべきかについてであったが,特に急性期・回復期リハビリテーションをどう取り扱うか,また亜急性医療の定義と扱いが問題となった.その結果として,マンパワーの集中と入院期間を考慮して,急性期・回復期リハビリテーションは別建てで扱うこととなり,今日に至っている.
また,亜急性期に関しては,データ上,2.5:1 看護,16:1 医師,平均在院日数21日の範囲で,ほぼ一般病床で吸収できるということで,今後,医学・医療の進歩を考えれば,平均在院日数が多少,短縮されても収まるとのことで決着したように記憶している.
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