特集 亜急性医療は存在し得るか
【事例】病床区分・届出
所沢中央病院:一般病床(80床)・多摩リハビリテーション病院:介護保険病床(119床),療養病床(56床),一般病床(24床)
石田 信彦
1
1医療法人社団和風会
pp.1009-1011
発行日 2003年12月1日
Published Date 2003/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100715
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2001年の第4次医療法改正の目的は,①入院医療を提供する体制の整備,②医療における情報提供の推進,③医療従事者の資質の向上といわれており,①の体制整備の一環として必須となった病床区分の届出が8月末日で締め切られた.
当会に関係するところでは,東京都81%,埼玉県71%,全国72%の病床が一般病床として届出された.東京都の数字は大学病院,国公立病院が多いためと推測できるが,全国をみると思った以上に一般病床申請が多いように感じられる.しかし,この届出は1992年の第2次医療法改正から始めた医療機能の体系化から第3次の整備,そして第4次の総仕上げという流れの中にあるものなので,本質は急性期,療養の大区分よりも機能分化の明確化と受け止めている.病床区分対策は,その点を踏まえて機能の異なった二つの病院で昨年から以下のように行ってきた.
・所沢中央病院
2002年10月,ケアミックスから全床一般病床へ転換
2003年4月,3:1 から 2.5:1 への看護基準変更
・多摩リハビリテーション病院
2002年4月,梅園病院から多摩リハビリテーション病院へ名称変更
2003年4月,増改築終了.介護病棟,療養型病棟から介護病棟,療養病床+一般病床を申請
和風会では,機能の明確化をするに当たっては,常に地域で望まれている役割を最重要視してきた.医療機能分化の理想型は,他の機関と連携して,相乗効果を出す地域密着型の医療機能分化であると考えている.
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