特集 病院管理からみた患者安全
認定病院における医療事故関連情報の共有による患者安全の推進
遠矢 雅史
1
,
大道 久
1,2
1財団法人日本医療機能評価機構審査部
2日本大学医学部
pp.465-469
発行日 2003年6月1日
Published Date 2003/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100624
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有効な医療事故防止策の実施は,今や医療提供における喫緊の課題である.院内では安全管理委員会などの設置,事故防止マニュアルの作成,インシデント・アクシデントレポートの検討,継続的教育の実施などにより一定の成果を上げているが,毎日のように医療事故報道は続いており,医療への信頼を確保するためにもさらなる有効な施策が求められている.
財団法人日本医療機能評価機構は,学術的・中立的立場から病院機能の評価と改善支援の事業を展開している公益法人である.同機構から医療の質向上に積極的に取り組み,既に認定証を取得した病院は880病院〔平成15(2003)年3月末現在〕を超えており,今後さらに毎月30~40病院の増加が見込まれている.
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