特集 いい病院をつくりましょう
巻頭言
河北 博文
1
1医療法人財団河北総合病院
pp.13
発行日 2007年1月1日
Published Date 2007/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100460
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医療法第一条の五において病院とは「医師又は歯科医師が,公衆又は特定多数人のため医業又は歯科医業を行う場所であって,二十人以上の患者を入院させるための施設を有するものをいう.病院は,傷病者が,科学的でかつ適正な診療を受けることができる便宜を与えることを主たる目的として組織され,かつ,運営されるものでなければならない.」と書かれている.
1980年代前半,ようやく病院機能評価の必要性が議論され始めたが,その時,わが国は同質性の社会であり,特に社会保障分野においては皆,全ての人に対し同じ仕組みが働かなければならないように感じていた.このことはよい医療をよいと評価し,悪い医療を悪いと評価することがなかったことを意味する.そしてさらに,組織としての病院にマネジメントが欠如し,診療には科学性が欠如していた時代である.
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