特集 検証 平成18年診療報酬改定
【事例】
診療報酬改定の中での中小民間病院の生き方
内藤 誠二
1
1医療法人社団温光会内藤病院
pp.1000-1002
発行日 2006年12月1日
Published Date 2006/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100429
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今振り返って見ると大学病院の外科医局に所属して日々,医療技術の研鑚に励んでいた頃は,たとえ出向先の病院にいたとしても「保険診療」という言葉さえあまり気にすることもなく,「保険で切られる」と言われてもピンとこないで過ごしていた.まして「診療報酬改定」というものがあり,医療の値段や仕組みが変わっているとは思いもよらなかったのが現実であった.
しかし平成2年夏,当院が新築されたのを期に医局を辞して副院長に就任してからは,月初めになると毎月「診療点数早見表」を片手にレセプトをチェックするようになり,「診療報酬改定」となると説明会に行き,厚い白本とにらめっこするのが当たり前となっていた.またそのしばらく前から「医療費の増加」が問題になっており医療技術が進歩しても医療費の総額は増加しない,「パイの切り方」の問題とされるようになり,「診療報酬改定」を気にして病院運営を行ってきた.
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