特集 診療報酬改定・96年4月を検証する
平成8年度診療報酬改定の意義
糸氏 英吉
1
,
尾嵜 新平
2
,
原 徳壽
3
1日本医師会
2前:厚生省老人保健福祉局老人保健課
3前:厚生省保険局医療課
pp.838-845
発行日 1996年9月1日
Published Date 1996/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541901905
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日本医師会の立場から
今回の改定は中医協による平成7年12月の意見を踏まえて実施されたものでありますが,国民経済の低迷という厳しい背景の中で,中医協の論議も支払側と大蔵省との強硬な抵抗にはばまれて,われわれ診療側は当初から苦しい戦いを余儀なくされました.しかしながら,最低,人件費分の引き上げだけでも確保しようという固い決意の下で,平成8年度診療報酬改定引上げ率は医科平均4.3%を要望し,中医協にその理解を求めたのであります.1号側,2号側との様々なやりとりの中で,最終的に支払側とは,医科3.7%引き上げで,どうにか同意するに至ったのであります.以下改定の主要項目について述べたいと思います.
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