連載 アーキテクチャー 保健・医療・福祉 第139回
松江市立病院―松江市保健医療福祉ゾーン
渡延 公
1
,
吉田 工
1
1株式会社 石本建築事務所プロジェクト推進室設計・監理
pp.678-683
発行日 2006年8月1日
Published Date 2006/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100362
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■保健医療福祉の連携
松江市立病院は 1948 年 30 床の病院として発足以来半世紀にわたり地域住民の健康の保持と増進に貢献してきたが,度重なる施設の増改築や建物の老朽化,敷地の狭隘化に伴い急激に発展する医療技術の高度化や市民の医療ニーズの多様化に十分な対応が難しくなってきた.そこで緑に包まれた潤いと安らぎのある近代病院として整備するため,広い敷地への新病院建設の運びとなった.
松江市は市立病院の移転にあたり,「保健・医療・福祉の連携」を具現化するものとして市立病院と保健福祉総合センターを一体的に整備し,各施設の効果的な運用と,市民サービスの向上を図る保健・医療・福祉の統合拠点として,「保健医療福祉ゾーン」を計画した.
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