連載 病院ファイナンスの現状・24
―直接金融(1)―病院ファイナンスの鳥瞰図と新しい資金調達方法の位置
福永 肇
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1国際医療福祉大学医療福祉学部医療経営管理学科
pp.664-667
発行日 2006年8月1日
Published Date 2006/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100358
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先月号までは間接金融市場での病院資金調達を見てきました.今月号からは直接金融市場での資金調達を解説します.この直接金融による資金調達が “病院の新しい病院ファイナンス” として注目されている手法です.今月号では最初に病院ファイナンス世界の全体を鳥瞰し,次に新しい資金調達方法の位置を確認しておきましょう.羅針盤で経営の方向を決める時に,ファイナンス地図上での現在地や周辺の状況を確認し理解しておくことは大切なことです.
■内部資金調達と外部資金調達
病院の資金調達は,病院の内部から資金を醸しだすか,または病院の外部から調達するかによって「内部資金調達」と「外部資金調達」に二分することができます(図 1).
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