連載 病院管理フォーラム
■栄養管理 高知医療センター・3
栄養局の取り組み―フードサービス
河合 洋見
1
1高知県・高知市病院企業団立 高知医療センター栄養局
pp.414-416
発行日 2006年5月1日
Published Date 2006/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100213
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病院食は疾病治療を目的とし,患者個々の病態や身体状況に応じた栄養量を提供し,客観的な指標をもとに栄養改善を図る必要がある.一方,患者側からすれば,食事内容に対して,「好き,嫌い」「おいしい,まずい」「食べたい,食べたくない」という主観的な判断がなされている.いいかえれば,前者は患者の病態や栄養状態に適した食事提供で治療食としてのニーズである.また,後者はニーズを満たしたうえで,さらに特定のものが欲しいという要求につながるものであり,患者さんのウォンツといえるが,一般的には両者を患者ニーズととらえている.
病院のフードサービスは,多様化・高度化する患者ニーズに応えることで患者満足度をいかに高めるかである.また,4月からの診療報酬改定に伴う,栄養部門の減収に対しても,患者さんからの自己負担を求める方向性で考えた場合には,フードサービスの質の向上は避けては通れない課題である.今回は高知医療センターが取り組んでいるフードサービスについて述べる.
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