連載 病院管理フォーラム
■栄養管理 高知医療センター・2
栄養局の取り組み―ハードウエアの考え方
河合 洋見
1
1高知県・高知市病院企業団立高知医療センター栄養局
pp.332-333
発行日 2006年4月1日
Published Date 2006/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100452
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財政の健全化を目指した医療制度改革をみると,栄養部門における診療報酬の改定は大幅な減収が見込まれる.しかし,一方では,患者ニーズの多様化・高度化に対する食事サービスや,集団給食として捉えていた荷重平均の栄養管理から個人を対象とした臨床栄養管理への方向性を考えれば,費用の増大は避けられない.これからは「収入に見合ったサービス内容にするのか」,それとも「サービスの質を高めて,増収を図るのか」の二者択一を迫られる状況にあるといえる.
病院経営にとっては,患者満足度をいかに高めるかは重要である.栄養部門としても,顧客主義,すなわち当院では「患者さんが主人公」という目標を掲げて,スタッフをできる限り,患者さんの傍に存在する環境をつくり,栄養・食事に対して,患者さんの望んでいること,困っていることにスピーディーに対処する必要がある.
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