グラフ
郷土色豊かな住民に親しまれる場所―美術ギャラリーのある病院 医療法人謙仁会 山元記念病院
pp.949-954
発行日 2005年12月1日
Published Date 2005/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100123
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救急と高齢者医療―地域ニーズに応えて
かつて「古伊万里」の積出港や鍋島藩の御用窯として栄えた佐賀県伊万里市.山元記念病院は,市の中心部,JR筑肥線・伊万里駅から徒歩5分の距離にある.
人口約6万人の伊万里市には,救急告示病院が当院を含めて5病院.そのなかで,伊万里市における救急受け入れの約50%を山元記念病院が担っており,24時間365日救急対応の病院として,地域住民を支える存在となっている.また,当院の診療圏は,伊万里市全域のほか,唐津市,杵島郡(山内町),西松浦郡(有田町,西有田町),長崎県松浦市,北松浦郡(福島町,鷹島町)など,周辺地域をも含んでいる.
当地域も高齢化が進行している(伊万里市の高齢化率23.4%,2005年7月末現在).山元章生理事長の実感としても,配偶者が認知症の高齢者夫婦の二人暮らしや,独居老人が増えているという.救急搬送患者にも高齢者の割合が高く,急性疾患以外に病気を抱えていて,急性期の治療が済んでも,すぐに退院させられないことも多い.したがって,150床のうち96床は療養病床としている.また,介護老人保健施設や訪問看護にも事業を拡大し,地域ニーズに対応してきた.
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