連載 アーキテクチャー×マネジメント・28
医療法人社団 和楽仁 芳珠記念病院
西野 辰哉
1
1金沢大学理工研究域環境デザイン学系
pp.258-263
発行日 2017年4月1日
Published Date 2017/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541210451
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芳珠記念病院(図1)は320床(2016年5月時点)で地域包括ケア病棟を有し,地域包括ケアシステムの構築に参画し,一般病棟と療養病床を有する「地域包括ケアミックス病院」を自称している.病棟構成は,一般病床200床[DPC対象86床(HCU2;15床,7対1一般;71床),地域包括ケア病棟82床(4階40床,B1階42床),障害者病棟32床]と療養病床120床[20対1医療療養病棟60床(うち休床30床),介護療養病棟60床]からなる.その他,介護老人保健施設などを含めて「ほうじゅグループ」を構成している.
今回,この病院を取り上げる理由は次の二点である.第一に,高層片廊下型,PPCシステム,3層階1病棟1看護管理単位などのアイデアを盛り込んだ病棟(1983年)に対する使用後評価はどのようなものであろうか.第二に,現在,地域包括ケア病棟協会会長を務める仲井培雄理事長は自らの病院でどのように地域包括ケア病棟を実践されているのであろうか.順にみていきたい.
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