連載 病院経営分析の技術 経営改善のための分析ツール活用講座・1
病院経営指標分析〈前編:理論編〉
池田 吉成
1
1監査法人トーマツコンサルタント
pp.836-839
発行日 2005年10月1日
Published Date 2005/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100097
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医療機関においても経営改善への関心が高まってきています.しかしながら,「さあ,改善だ!」と意気込んでもいったい何から手をつければ良いでしょうか.「下手な鉄砲も数打ちゃ当たる」式でも改善できるかもしれませんが,当たるまでに時間がかかるかもしれませんし,鉄砲の弾もタダではありません.
また,まったく見当違いの改善活動に取り組んでしまうと,経営面での貢献はもとより,職員の方の志気も下がってしまいます.
効率的な改善活動に取り組むには,まず現状をきちんと把握し,自病院の課題を認識したうえで,その課題に対する手立てを講じる,というのが正しいステップです.そういう意味では,経営改善への最初のステップである現状把握は非常に重要になってくるでしょう.この経営改善への第一歩と言える現状把握を行う時に利用するのが,経営指標分析などの経営分析ツールです.
本稿では,病院経営指標分析や診療圏分析など基本的な病院経営分析ツールの実践的な活用方法について解説してゆきます.経営改善や経営分析初心者の方でもご理解いただけるように,わかりやすく書いたつもりです.経営改善に役立てていただければ幸いです.
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