特別寄稿
病院における外国籍医療従事者受け入れの留意点
秋山 剛
1,2,3,4
1NTT東日本関東病院精神神経科
2NTT東日本関東病院医療安全管理室
3東京英語いのちの電話
4JETプログラムカウンセリングシステム
pp.831-835
発行日 2005年10月1日
Published Date 2005/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100096
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日本の医療機関で,良質なスタッフを確保するために,外国籍の医療従事者の導入を図ることは,妥当なことだと思います.しかし,外国人に,日本の医療機関でうまく働いてもらうためには,工夫が必要です.
経 験
筆者は,1980年以来外国人の精神科治療に従事していて,1982年から「東京英語いのちの電話」と呼ばれる団体で活動しています.1996年からは,「JET プログラム」(外国人青年に,日本の学校や教育委員会で働いてもらうプログラム)のカウンセリング体制の運営に携わり,1999年からは「東京英語いのちの電話」の理事長として,各国大使館と協力して外国人のメンタルヘルスへの援助を進めています.
また,2004年7月からは,NTT 東日本関東病院で,精神神経科部長に加えて医療安全管理室室長を兼任しています.本稿では,これらの経験をもとに,病院で外国籍医療従事者を受け入れる際の留意点をご紹介します.
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