プラクティカル・メモ
肋木を用いての協調訓練の例
島田 智明
1
1九州リハビリテーション大学校
pp.310
発行日 1972年8月9日
Published Date 1972/8/9
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518104259
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協調性の障害にはいろいろな原因があるが,脊髄癆に用いられるFrenkelの体操の基礎となる考えは,視覚,触覚,聴覚などのあらゆる代償機能をフルに用いて失われた運動感覚をとり戻し,運動の協調性をえようとすることにある.患者の意識の集中度,反復することの効果,段階づけられたプログラムという3つのおもな要素を基にしての訓練体操がプログラミングされるべきである.日常我々の行なう運動が3次元的なものであり,いろいろな方向での運動コントロールが必要であるという点より,肋木を用いて,脊髄癆の患者に限定せず協調性を欠く患者の段階的訓練アプローチを考察してみた.
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