プラクティカル・メモ
‘糸まき’の利用
小枝 キヌ
1
1青森県立あすなろ学園
pp.311
発行日 1972年8月9日
Published Date 1972/8/9
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518104260
- 有料閲覧
- 文献概要
幼少児の訓練器具として遊具や玩具が多く利用されている.なかでも知育あるいは教育玩具といわれるものはOT器具としても有効性の高いものが多い.物の名前認識,形・色の区別,数量の概念などを知育発達させるとともに,知覚感覚および上肢の各機能を発達改善させるためにも十分機能的なものである.
子どもの興味持続の度合も高く訓練効果をあげている.他の施設の方々もそうであろうが私もなるべくヒマをみては玩具店をめぐり歩くゆえんである.しかし玩具はまた高い.それでいて壊れやすいしなくしやすい.更に子供は飽きっぽいときている.あるリハビリの本に‘子供の年齢,性,興味,知能程度,運動能力に応じて適切なものを与えるためにはおもちゃ屋一軒分ぐらいの種類が必要である’と書かれてあるのをみて,全くそのとおりと大きくうなずいたものだが,残念ながらその百分の一ほどの種類も数も揃えられないのが大方の実情であろう.
Copyright © 1972, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.