今日の精神科作業療法
三愛会三船病院(丸亀市)の作業療法―リハビリテーションへ統一した作業
井上 正吾
1
,
大橋 博
1
1三重県立高茶屋病院長
pp.305-308
発行日 1972年8月9日
Published Date 1972/8/9
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518104257
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1.まえがき
昭和45年4月にわれが2-3日三船病院を見学し各種の資料などを参考にして,この報告をまとめたものである.三船病院は香川県丸亀市の中心部より南2kmの郊外にある医療法人の精神病院で415床,内科・歯科なども併設している.西讃地方を主たる診療圏とし地域病院として存在している.病床利用率は110%,回転率は50%であり外来1日平均20名ほどである.
病院は鉄筋5階建の主病棟と診療本館,ハウスキーピング部門あわせて1万2600m2ほどであり,ほかに作業部門の建物2200m2ほどに大別される.
敷地は5万8000m2でそのうち作業用地は約4方3000m2であり建物・敷地とも県立病院のそれより著しく広い.
病院は2類基準看護,基準給食,寝具のサービスを採用し甲表病院である.
職員は医師4人,看護婦74人,同助手22人,C.P.1人,PSW1人,OTR3人,作業指導員4人など計153人(表1)で患者対職員比は約33.2で県立病院(S44.3)の35.4と比して著しい差はない.
管理機構は院長が理事長であり役員は10名で,病院は院長(副院長)とその下部に①婦長を長とする看護職員と②事務長を長とする医師,事務員などの2部を有し多少変則機構である.
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