みんなのまど
香川県丸亀保健所—衛生教育は職員自演のお芝居で
國方 スヱ
pp.41-47
発行日 1957年11月10日
Published Date 1957/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662201527
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メンバー紹介
先ず当保健所の中核である保健婦室のメンバーから御紹介致しましよう.長くは10数年短くとも4年間は保健所で大きくなつているツワモノ連で構成されておりまして,保育所へ通う娘さんを持つ婦長以下既婚3名,未婚3名.保健婦業務と家庭の主婦は両立するを否か等と云う討論会でも始めれば結論は何時終るかわからないと云うアンバイです.
円満な顔にホホエミをたたえて年長者でも甘えて行きたい様なI婦長,彼女は昭和17年以来の歴史的存在で昨年観音寺保健所から転出して来ました.仕事上の問題で何となく保健婦室の空気が冷たくなりそうな時でも彼女のニコニコと笑う独特の雰囲気に皆んな楽しくさせられるから不思議です,御主人とお母さんとお嬢ちやんの四人暮し,お母さんは助産婦さんで共に公衆衛生関係のお仕事に生涯を棒げておられます.次は見るからに保健婦さんらしい機能美にあふれたMさん,彼女は丸亀保健所のヌシ的存在で香川県に保健婦制度がしかれて以来丸亀保健所にあつて,文字通り半生を保健婦業務にうち込んで来ました.男兄弟の中の一人娘のセイか物に動じないところ,其の決断力,職業的手腕等は男であつたらサゾやと思われます.研究発表や衛生教育の場などでの堂々たる態度はちよつと見せたいくらいなものです.最近は忙しい仕事の上に県立保健婦専問学院の講師として母子衛生を担当してますます張切つています.次はAさん,小学2年生の坊やのママさんでも,お嫁には?
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