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講座
運動学習・9 指導方法論・1―運動能力の障害とその評価
Motor Learning. 9: Methods of Instruction. 1: Motor Impairment and Their Evaluation
中川 一彦
1
Kazuhiko NAKAGAWA
1
1筑波大学体育科学系
1The University of Tsukuba, Institute of Health and Sport Sciences.
pp.589-593
発行日 1988年9月15日
Published Date 1988/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518104093
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Ⅰ.初めに
よく,今の教師は,子どもが見えていないと言われる.何故なのであろうか.
幸せな人とは,自他をわきまえている人と言われ,I don't knowと言える人は,使える人だと言われる.
私たちは,「子曰,由,誨女知之乎.知之為知之,不知為不知.是知也」と学んだ.
知ることは,学習や教授の始まりであるにもかかわらず,私たちは,あまりにも,知らないことを知ろうとしていないのではないであろうか.
本題である運動の指導は,何故運動がへたなのか,何故運動ができないのか,あるいは,何故運動をしないのか,などを知ることから始まるのである.
そこで,本論では,2回に分けて,運動機能と運動技能との発達に関すること,運動能力の障害の成立に関すること,そして,運動機能や運動技能の発達に合わせた指導内容と具体的指導方法に関することについて紹介することとする.
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