プラクティカル・メモ
ピンチメーターを利用した手指伸展筋力測定器
岩井 信彦
1
,
浜崎 孝正
1
,
山田 佳永
1
1赤穂中央病院
pp.336-337
発行日 1988年5月15日
Published Date 1988/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518104032
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1.初めに
手指の動作を二つに大別すると,把握型と非把握型とがある.把握型には握力把握(power grip)や,精密把握(precision grip)がある.非把握型には圧排,すくい,拍手,指の背面で押したりはじいたりする動作がある.
非把握型の手指の動作のうち,母指と四指が離れていく動作は,例えばはさみ,はしの使用などでみられる.変形性頸椎症や片麻痺の例では,しばしばこれらの動作において筋力低下がみられる.そこで今回われわれはピンチメーターを利用し,手指の伸展力を測定する装置をくふうしたので報告する.
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